2019.06 - 2020.06

期間

2019年11月の上映作品 | アートのきらめき

【活弁上映】『カリガリ博士』 + 併映『椿姫』

上映終了

Blu-ray

武蔵野館にて上映

上映期間: 11月9日(土)10:00の回

上映時間: 「カリガリ博士」56分/「椿姫」63分

カリガリ博士

【活弁上映】『カリガリ博士』 + 併映『椿姫』

『カリガリ博士』

『カリガリ博士』

或る小さな町のお祭り。中でも人気を集めていたのは、催眠術によって眠り男ツェザーレを操り、見物人の未来を予言させるカリガリの見世物小屋。
ある時、町で連続殺人が発生。小屋を訪ねたことがあるひとりの若い男性フランシスは、カリガリたちが事件に関わっていると疑いをかけるが…

◆1926年1月22日より、1928年7月2日より、それぞれ当館にて上映。

監督:ロベルト・ウイーネ
製作年/製作国:1919/ドイツ

(声の出演)徳川夢声

(声の出演)福地悟朗

※かつて武蔵野館で弁士を務めていた徳川夢声福地悟朗の戦後の貴重な音声素材を復元し上映致します。(前半を福地悟朗、後半を徳川夢声)

椿姫

【活弁上映】『カリガリ博士』 + 併映『椿姫』

『椿姫』

『椿姫』

原作は、フランスの劇作家であり、小説家であったアレクサンドル・デュマ・フィスが1848年に書いている。世界中で何度も映画化される題材でもあり、確認されている中で最も古いのは1907年のデンマーク版。

田舎から出てきたばかりの法律を学ぶ学生アルマン・デュヴァルには、パリの街中で見るものすべてが珍しく新鮮だった。或る夜、アルマンは友人ガストンの紹介で、夜のパリを飾る女性マルグリット・ゴーティエに逢うと、二人は次第に熱烈な恋に落ちて行くのであった。

◆1925年8月7日より、当館にて上映。

監督:レイ・C・スモールウッド
製作年/製作国:1921年/アメリカ

弁士:澤登翠

演奏:カラード・モノトーン・トリオ(ギター:湯浅ジョウイチ/フルート:鈴木真紀子/キーボード:村井音文)

活動弁士紹介

【活弁上映】『カリガリ博士』 + 併映『椿姫』

(声の出演)徳川夢声

【活弁上映】『カリガリ博士』 + 併映『椿姫』

(声の出演)福地悟朗

【活弁上映】『カリガリ博士』 + 併映『椿姫』

澤登 翠

徳川夢声(1894年4月13日 – 1971年8月1日)

映画館として全盛期を迎えた武蔵野館が、当代一流の弁士、説明者として迎え入れたのが徳川夢声。
弁士は他国にも似通ったものがあったとされるが、日本においては単に映画の説明にとどまらず、「話芸」という形で芸術的な発展を遂げた。
大正2年より無声映画の弁士となり活躍したほか、漫談家、作家、俳優など多方面で活動した最高の文化人であった。

福地悟朗(1900年10月5日-1987年3月11日)

洋画専門の最後の活動弁士。
徳川夢声の説明に感激し、弟子入りを志願する。1926年、暫く武蔵野館の説明室に通う内、飲みすぎて帰ってしまった夢声の代演として彼の声色を使い、初舞台を踏む。この時の説明が好評で支配人にも気に入られ、弟子入りと相なり活躍した。徳川夢声の一門は多かったが、弟子となると、自他共に許したのは福地悟朗だけだと言われている。

澤登 翠(さわと・みどり)/台本、語り

法政大学文学部哲学科卒業。故松田春翠門下。日本の伝統話芸「活弁」の第一人者として、国内を始め仏、伊、米他海外にも招聘され好評を博している。洋画、現代劇、時代劇とレパートリーも豊富。活弁の継承者としての活動が評価され、これまでに文化庁芸術祭優秀賞、文化庁映画賞他を受賞。無声映画鑑賞会での公演を基盤にフィルムセンターや各地の映画祭での公演、大学他での講座、TV番組のナレーション、朗読とその活動は多岐に亘る。2015年、「文藝春秋」に掲載の「日本を代表する女性120人」に選出、2017年3月には松尾芸能賞特別賞を受賞。昨年、弁士デビュー45周年を迎えた。

演奏者紹介

【活弁上映】『カリガリ博士』 + 併映『椿姫』

湯浅ジョウイチ

【活弁上映】『カリガリ博士』 + 併映『椿姫』

鈴木真紀子

【活弁上映】『カリガリ博士』 + 併映『椿姫』

村井音文

無声映画音楽伴奏 楽団 カラード・モノトーン
湯浅ジョウイチ/楽長(作・編曲、ギター、三味線、指揮)
1994年に結成された無声映画の伴奏音楽(生演奏)を担当する西洋楽器と和楽器とを混成した専属合奏団。ピアノ、フルート、ヴァイオリン、太鼓、パーカッション、三味線、ギター等によって構成。日本独特の活動写真の音楽を地道に研究し、無声映画全盛期における伴奏音楽の再現に取り組む一方で、映画音楽における新機軸を打ち出し、好評を博している。現在、澤登翠、坂本頼光らの活動弁士と共に各地で行っている公演活動は年間数十回(ミニユニットによる演奏を含む)に及ぶ。 高度な演奏技術と共に、日本におけるサイレント時代の映画音楽を再現出来る数少ない演奏家集団としても高い評価を受けている。

鈴木真紀子/フルート
桐朋学園大学音楽学部卒。フルートを峰岸壮一氏に師事。1994年オーストリアとスイスで国際フルートセミナーに参加、ファイナルコンサートに出演。モーツァルトのフルートカルテット全曲を阿部真也との共演にて演奏し、好評を博した。現在、楽団「カラード・モノトーン」や芹洋子のアコースティックバンドのメンバーとして活動。順天堂大学交響楽団のフルートトレーナー、東洋英和女学院フルート講師。

村井 音文/ピアノ(キーボード)
合唱以外でも、各地のアマチュアオーケストラや弦楽オーケストラ などを指揮指導 また、無声映画の楽士集団である「カラードモノトーン」に参加することもあり、2001年ポルデノーネ無声映画祭(イタリア)に、活動弁士の第一人者である澤登 翠(さわと みどり)女史に楽士の一人として同行し、同映画祭に参加しピアノを担当した。

映画名
【活弁上映】『カリガリ博士』 + 併映『椿姫』
上映期間
11月9日(土)10:00の回
上映時間
「カリガリ博士」56分/「椿姫」63分
上映劇場

武蔵野館

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