【活弁上映】オペラの怪人

仏国探偵小説家ガストン・ルルウ氏の同名の小説からエリオット・クロースンが脚色、ルパート・ジュリアンが監督、製作された1925年度ユニバーサル・ピクチャーズ社超特作サイレント・ホラー映画。
1880年パリのオペラ座。そこには、世にも醜く恐ろしい怪人が現われるという評判が立ち、舞姫たちや道具方は恐怖に襲われていた。そんな最中、道具方の一人が首をつられて死んでいるのが発見される。これも怪人のしわざだとますます人々は恐れた。
オペラ座に棲みつく怪人とささやかれる男には、愛する舞姫・クリスティーヌをスターにしたいという思いがあったのだ・・・。

澤登　翠（さわと・みどり）／台本、語り
法政大学文学部哲学科卒業。故松田春翠門下。日本の伝統話芸「活弁」の第一人者として、国内を始め仏、伊、米他海外にも招聘され好評を博している。洋画、現代劇、時代劇とレパートリーも豊富。活弁の継承者としての活動が評価され、これまでに文化庁芸術祭優秀賞、文化庁映画賞他を受賞。無声映画鑑賞会での公演を基盤にフィルムセンターや各地の映画祭での公演、大学他での講座、ＴＶ番組のナレーション、朗読とその活動は多岐に亘る。２０１５年、「文藝春秋」に掲載の「日本を代表する女性１２０人」に選出、２０１７年３月には松尾芸能賞特別賞を受賞。昨年、弁士デビュー４５周年を迎えた。

無声映画音楽伴奏　アンサンブル・スマイル

坂本真理/楽長（作、編曲、キーボード）

国立音楽大学教育音楽学部卒（リトミック専攻）2016年「月世界旅行」にて無声映画弾き語りでデビュー後、数々の無声映画活弁上映に楽士として経験を積む。「むらさきmusicラボ」を拠点にリトミックや楽器づくりワークショップを各地で展開する他、欧州古楽、アラブ音楽、ブラジルやアフリカのパーカッションアンサンブルを紹介する楽団「ぺとら」を主宰、文化庁芸術家派遣などで公演中。

鈴木真紀子／フルート

桐朋学園大学音楽学部卒。フルートを峰岸壮一氏に師事。１９９４年オーストリアとスイスで国際フルートセミナーに参加、ファイナルコンサートに出演。モーツァルトのフルートカルテット全曲を阿部真也との共演にて演奏し、好評を博した。現在、楽団「カラード・モノトーン」や芹洋子のアコースティックバンドのメンバーとして活動。順天堂大学交響楽団のフルートトレーナー、東洋英和女学院フルート講師。