上映期間: 12月7日(木)まで
上映時間: 2時間07分

(C)YINGFILMS 2019
「マジックミラー計画を開始せよ」
1941年、日本軍の占領を免れた上海の英仏租界は、当時「孤島」と称されていた。魔都と呼ばれるこの上海では、日中欧の諜報部員が暗躍し、機密情報の行き交う緊迫したスパイ合戦が繰り広げられていた。
日本が真珠湾攻撃をする7日前の12月1日、魔都上海に、人気女優のユー・ジン(コン・リー)が現れる。新作の舞台「サタデー・フィクション」で主役を演じるためだ。一方、この大女優ユー・ジンには、幼い頃、フランスの諜報部員ヒューバート(パスカル・グレゴリー)に孤児院から救われ、諜報部員として訓練を受けた過去があり、銃器の扱いに長けた「女スパイ」という裏の顔があった。

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そして2日後の12月3日、日本から海軍少佐の古谷三郎(オダギリジョー)が海軍特務機関に属する梶原(中島歩)と共に、暗号更新のため上海にやってくる。ヒューバートはユー・ジンに告げる。
「古谷の日本で亡くなった妻は君にそっくりだ」と。
それは、古谷から太平洋戦争開戦の奇襲情報を得るためにフランス諜報部員が仕掛けた“マジックミラー計画”の始まりだった・・・。

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魔都上海で、各国の諜報部員が暗躍する
太平洋戦争開戦前の七日間!
ロウ・イエ監督の第11作目に当たる最新作『サタデー・フィクション』。
上海出身のロウ・イエ監督は国際的にデビューした『ふたりの人魚』(2001)で上海の蘇州川の水中ダンサーに恋する男を描き、『パープル・バタフライ』(2003)では、チャン・ツィイーと仲村トオルを起用し、1939年日本軍占領下の上海を描いた。
本作は再び上海を舞台にし、映画の冒頭「1937年11月に上海は陥落したが日本軍の侵入を免れた英仏租界は“孤島”と呼ばれていた」という説明が表示され、太平洋戦争開戦7日前の1941年12月1日から映画は始まる。

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監督が一度は挑戦したかったという映画の原点でもあるモノクロ映像を用い、映画音楽を一切排したストイックなつくり。
「蘭心大劇場」「キャセイ・ホテル」など当時からある選りすぐりの建物をロケ地として、スタイリッシュな本格スパイ映画が完成した。
原作は、ロウ・イエ監督とプロデューサーのマー・インリーの友人でもあるホン・インの小説『上海の死』で描かれる女スパイの物語を脚色し、その脚色した物語の中での演劇公演の物語の主役に横光利一の『上海』中国共産党の女性闘士・芳秋蘭(コン・リー)の設定を採用している。
主人公ユー・ジンをコン・リー、日本海軍少佐・古谷をオダギリジョーが演じ、古谷を護衛する梶原に中島歩、キャセイ・ホテルの支配人ソール・シュパイヤーにトム・ブラシア、フランスの諜報部員ヒューバートにパスカル・グレゴリー、ユー・ジンの恋人であるタン・ナーに台湾の国民的俳優マーク・チャオが共演。

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雨が降りしきる上海で揺れ動く、それぞれの思惑の行く末やいかに-
新宿武蔵野館のロビーでも雨が降り続いておりますゆえ、余韻にひたるのにぴったりでございます!
ご鑑賞後、ぜひごゆるりとお過ごしくださいませ。

▲新宿武蔵野館の特製水槽ディスプレイ(雨が降り続いております・・・)
- 映画名
サタデー・フィクション
- 上映期間
12月7日(木)まで
- 上映時間
2時間07分
- 配給
アップリンク
- 製作年/製作国
2019年/中国