上映期間: 9月19日(木)まで
上映時間: 1時間55分
激動の20世紀、
アルプスに生きた名もなき男の愛と幸福に満ちた一生
1900年頃のオーストリア・アルプス。
孤児の少年アンドレアス・エッガー(イヴァン・グスタフィク)は渓谷に住む、遠い親戚クランツシュトッカー(アンドレアス・ルスト)の農場にやってきた。
しかし、農場主にとって、孤児は安価な働き手に過ぎず、虐げられた彼にとっての心の支えは老婆のアーンル(マリアンヌ・ゼーゲブレヒト)だけだった。
彼女が亡くなると、成長したエッガー(シュテファン・ゴルスキー)を引き留めるものは何もなく、農場を出て、日雇い労働者として生計を立てる。
その後、渓谷に電気と観光客をもたらすロープウェーの建設作業員になると、最愛の人マリー(ユリア・フランツ・リヒター)と出会い、山奥の木造小屋で充実した結婚生活を送り始める。
しかし、幸せな時間は長くは続かなかった・・・。
第二次世界大戦が勃発し、エッガーも戦地に召集されたもののソ連軍の捕虜となり、何年も経ってから、ようやく谷に戻ることができた。
そして、時代は過ぎ、観光客で溢れた渓谷で、人生の終焉を迎えたエッガー(アウグスト・ツィルナー)は過去の出来事がフラッシュバックし、アルプスを目の前に立ち尽くす・・・。
“世紀の小説”と称された、世界的ベストセラーを見事に映像化!
原作であるローベルト・ゼーターラーの同名小説(新潮クレスト・ブックス)は、世界40カ国以上で翻訳され160万部以上発行、ブッカー賞最終候補にもなった作品である。
“世紀の小説”“小さな文学の奇跡”などと評された原作を忠実に、かつ美しい情景と共に視覚的に見事に映画化した本作は、激動の20世紀の中、80年にわたって暴力、戦争、貧困に耐えなければならなかったアンドレアス・エッガーの孤独な苦難の人生を描いている。
しかし、そんな名もなき男の人生の中にも幸福な瞬間と大きな愛があり、エッガーは自分の人生を受け入れ、無骨に生き抜いていく。
80年の激動の人生を3人の俳優が説得力を持って演じる!
アンドレアス・エッガーは時代ごとに3人の俳優が演じている。
青年期を新人のシュテファン・ゴルスキー、老齢期を性格俳優のアウグスト・ツィルナー、幼少期を新人のイヴァン・グスタフィク。
さまざまな年齢で非常に説得力を持って演じた。
監督は、『ヒランクル』(03)、『アンネの日記』(16)のハンス・シュタインビッヒラー。
脚本は、『マーサの幸せレシピ』(01)のウルリッヒ・リマーがつとめている。
「愛」と「充実感」についての寓話であり、
成果重視の現代社会を映す鏡である。
-ハンス・シュタインビッヒラー 監督-
- 映画名
ある一生
- 上映期間
9月19日(木)まで
- 上映時間
1時間55分
- 配給
アットエンタテインメント
- 製作年/製作国
2023年/ドイツ・オーストリア合作
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