上映期間: 9月19日(木)まで
上映時間: 1時間25分
いつも心にあなたがいる―
著名なジャーナリストである夫、アウグスト・ゴンゴラと、国民的女優でありチリで最初の文化大臣となった妻、パウリナ・ウルティア。
20年以上に渡って深い愛情で結ばれたふたりは、自然に囲まれた古い家をリフォームして暮らし、読書や散歩を楽しみ、日々を丁寧に生きていた。
そんななか、アウグストがアルツハイマーを患い少しずつ記憶を失っていく。
最愛の妻パウリナとの思い出さえも消えはじめる―。
アルツハイマーを患った夫アウグストと、困難に直面しながらも彼との生活を慈しみ献身的に彼を支える妻パウリナのささやかな幸せにあふれる丁寧な暮らしを捉えた本作は、ふたりの愛と癒しに満ちた日々を記録した感動のドキュメンタリーである。
第96回アカデミー賞®ノミネートをはじめ、世界中で賞賛&共感の声!
『83歳のやさしいスパイ』(2020)でチリの女性として初めて米アカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたマイテ・アルベルディ監督が手掛け、『エターナルメモリー』で自身二度目となるノミネートをはたす快挙を成し遂げた。
さらに本作はサンダンス映画祭のワールド・シネマ・ドキュメンタリー部門に出品され、審査員大賞を受賞。
2023年の第73回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門にも出品されヨーロッパプレミアを飾るなど、世界中で称賛を受けた。
アウグスト・ゴンゴラは、チリ・カトリック大学でジャーナリズムを学び、ピノチェトによる軍事独裁政権時代、独立系メディア「Teleanalisis」にてニュースを配信、司会者、ディレクターとして活躍。
1990年から2010年までTVN(チリ国営放送)に勤務し数多くの文化番組を手掛け、2016年から2017年にかけて TVN の取締役を務めた。
2023年5月19日逝去。
パウリナ・ウルティアは、チリ・カトリック大学を経て、舞台、テレビを中心に女優として活躍。
1993年には「Johnny cien pesos」で映画デビューをはたす。
本作『エターナルメモリー』のプロデューサーを務めたパブロ・ララインの長編初監督作「FUGA」(2006)にも出演している。チリ初の女性大統領を務めたミシェル・バチェレのもと、2006年から2010年にかけて、チリ人女性初となるチリ国家文化・芸術審議会議長に就任した。
記憶が失われようとも、思い出は永遠に生きる
本作の取材の過程では、マイテ・アルベルディ監督ら撮影スタッフに加え、パウリナもカメラを手にして撮影しており、夜のコミュニケーションの様子など、監督やスタッフが立ち会うことのできなかった非常に親密な瞬間をも捉えている。
さらに、過去にアウグストは家族の生活の様子を撮影しており、マイテ・アルベルディ監督は「これらの素材も織り交ぜながら、25年に及ぶ無償の愛を提示することができた」と語っている。
25年間連れ添い、愛を育んできたアウグストとパウリナ。
ふたりの愛と癒しに満ちた日々の記録は、世代を超えて、観れば誰もが心に深く刻まれる。
真実のラブストーリーを、ぜひ武蔵野館のスクリーンでご覧ください。
- 映画名
エターナルメモリー
- 上映期間
9月19日(木)まで
- 上映時間
1時間25分
- 公式サイト
- 配給
シンカ
- 製作年/製作国
2023年/チリ
- 関連ニュース