何故この残酷な世界で、出会ったのか？

富井ヒロト（清⽔尋也）と金森（高杉真宙）、そして紅花（伊藤万理華）は共に青春時代を過ごした幼馴染だった。
しかし、“ある事件”をきっかけに二人はバラバラに人生を歩むことになってしまうー。

数年後、社会からはみ出した富井は、ヤクザである菅原組の組員となっていた。
富井は組長（小木茂光）に認められ組員の中でも頭角を現し、いつしかそこが、富井の居場所となっていた。

一方、金森は社会から逃げるように荒くれものたちが集まる犯罪組織で自堕落な生活を送り、喧嘩や裏稼業に明け暮れる毎日。
菅原組も迂闊に手を出せない程に異名を轟かせ、富井と金森、２人の世界線は交わることのない一触即発の敵対関係となっていた…。

どうしようもない喪失感と虚無感を抱えて、それぞれが暮らす世界で必死に耐えて生きるしかない日々。
しかしそんなある日、“ある事件”のショックで記憶喪失となり、数年前に町を去ったはずの紅花が２人の前に現われる。
そして、紅花が組長の一人息子をめぐる事件に巻き込まれたことにより、３人の運命は再び引き寄せられる－。

３人の“本当の居場所（オアシス）”は何処にあるのか…。

裏社会で絶望と一瞬の幸福を味わう若者たちの葛藤と暴走。
やるせなさと熱さが滾る“バイオレンス青春映画”が誕生！

十代の頃から若手演技派として注目される一方、２０１２年放送のTVドラマ「高校入試」以来、これまでに『渇き。』『逆光の頃』『東京リベンジャーズ２ 血のハロウィン編 -運命-／-決戦-』などのヒット作・話題作で共演してきた清水尋也と高杉真宙。
“この世界に入って、最初にできた友人”として長きに渡って親交のある２人が、W主演を果たした。

また、ヒロイン・紅花役には、『サマーフィルムにのって』での演技が高く評価され、話題作『まなみ１００％』『チャチャ』などの出演作が相次ぐ伊藤万理華が演じ、もっとも旬で煌びやかな３人が化学反応を起こす。

さらには、青柳翔、窪塚俊介、松浦慎一郎、津田寛治、小木茂光といった実力派俳優が、ダークでハードな男たちの世界を彩っていく。

本作を手掛けたのは岩屋拓郎監督。
自ら手掛けたオリジナルストーリーにて、自身の地元である愛知にてオールロケを敢行。
容赦なきリアルなバイオレンス描写に対するこだわりなど、鮮烈かつ強烈な長編作品デビューを飾ることになった。

社会からはみ出してしまい、絶望と一瞬の幸福を味わいながら、アウトローに生きる者達の“青春”と“居場所”の物語。

武蔵野館のスクリーンにて、是非その衝撃を目撃してください！