上映期間: 3月27日(木)まで
上映時間: 2時間28分
中国、湖南省長沙市。
アルバイトで日々お金を稼ぎながら、客室乗務員になるための勉強をしている20歳のリン。
郊外で診療所を営んでいる両親は、死産の責任を追及され賠償金を迫られていた。
そんなある日、リンは自分が妊娠一ヶ月であることを知る。
お腹の子の父親と別れたばかりのリンは子どもを持つことも中絶することも望まない。
そしてリンは決心する。
両親を助けるため賠償金の代わりに生まれてくる子供を提供することを……。
“中華圏映画アカデミー賞”金馬獎 《最優秀作品賞》 《最優秀編集賞 》2冠受賞!
“ロッテントマト”でも高評価!
米批評サイト“ロッテントマト”で批評家の94%、観客の100%の支持を得る(2024年12月14日当時)など、世界各地で絶賛がやまない本作を手掛けたのは、『卵と石』(12)、 『フーリッシュ・バード』(17)と、長年にわたって“女性と性”というテーマを描いてきたホアン・ジー監督と大塚竜治監督。
世界中で高い評価を受ける両監督が、本作でも入念なリサーチをもとに、現代の中国を生きる女性の姿を静謐なタッチで描く。
現代のあらゆる女性が抱えうる可能性のある問題に警鐘をならすとともに、重々しい『石』の『門』を開く一条の光を求める作品であるー。
私たちが歩む道の先には、石のように重い扉が立ちはだかる。
『石門』のもうひとつの特徴が、ホアン&大塚監督と主演のヤオ・ホングイのトリオの3本目の作品となることである。
封建的な湖南省の農村で出稼ぎをする両親と離れて抑圧された生活を送る14歳の少女を描いた『卵と石』(12)(ロッテルダム映画祭タイガー・アワード=最優秀作品賞受賞)、学校で没収されたスマホを売ったことから見知らぬ男たちと知り合ってしまう16歳の少女を描いた、『フーリッシュ・バード』(17)(ベルリン映画祭ジェネレーション14+スペシャルメンション賞=14歳以上の審査員による次点作品賞受賞)は共にこのトリオによるもの。
女性の“性”に関する問題を、ヤオ・ホングイの成長に合わせて別のストーリーとして描いている。
世界から注目を集めているトリオによる連作の最新作『石門』、いよいよ武蔵野館にて公開!
「この映画の共同監督である大塚竜治は、私のパートナーであり、夫でもあります。ある日、彼が言いました。「10ヶ月間撮影しよう。」それは、妊娠から子供が生まれるまでの時間であり、この映画が生まれる時間でもあります。この映画が石の扉を開けて、日本の皆さんに届くことを嬉しく思います。」
ホアン・ジー
「10カ月の撮影を終える直前にコロナが発生し、撮影は中断を余儀なくされました。その時、私たちは主人公のリンと同じように現実の中で迷い込み、出口を見失ってしまいました。しかし、最終的にその経験がリンの抱える痛みに寄り添い、彼女と共に重い扉を開くきっかけとなり、映画に新たな光を灯すことができました。ぜひ、映画をご覧ください。」
大塚竜治

- 映画名
石門
- 上映期間
3月27日(木)まで
- 上映時間
2時間28分
- 公式サイト
- 配給
ラビットハウス
- 製作年/製作国
2022年/日本
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