上映期間: 3月下旬まで(予定)
上映時間: 1時間47分
ソウル郊外の小さな団地で両親と妹と共に暮らす28歳のケナ(コ・アソン)。
大学を卒業後、金融会社に就職し、毎日片道2時間かけてソウル市内の会社に通勤している。
ケナは仕事に関心がなく、上層部の顔色を伺う上司に辟易する日々。

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大学時代から長く付き合っている恋人のジミョン(キム・ウギョム)は、外国に行きたいと口にするケナに「自分が就職した
ら支える」と告げるが、ピントのずれた話をしがちなジミョンにケナは次第に苛立ちを募らせていく。
ケナは、ジミョンの家族との関係にも居心地の悪さを感じていた。
しかしケナの母は裕福な家庭で育ったジミョンとの結婚を待ち望んでおり、折に触れて彼女を急かしてくる。
そればかりか、新しい部屋を購入するための費用もケナに出すように迫る。

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一方で、ケナたち家族が暮らす小さな団地は老朽化が進み再開発が予定されており、母は転居先の購入費用もケナに頼ろうとしていた。
地獄のような通勤、興味のない仕事、恋人との不透明な未来、古い価値観を押しつけてくる家族との息の詰まる日
々ーー。
「自分には落ち度がないのに、ここでは幸せになれない」
ケナは、すべてを手放して韓国を抜け出すことを決意する。

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ここから抜け出すことにした。
監督は「第2のホン・サンス」や「韓国の是枝裕和」と称され、世界から注目を集めるチャン・ゴンジェ。
奈良県を舞台にした映画『ひと夏のファンタジア』(15年/プロデュース:河瀨直美)でも知られる。
この作品でも一人の女性の成長を生き生きと映し出し、日本公開時には熱狂的なファンを生んだ。
主人公ケナ役には、ポン・ジュノ監督『グエムル-漢江の怪物-』(06年)に中学生の娘役で出演し、天才子役として鮮烈な印象を残し、その後も『冬の小鳥』(09年/ウニー・ルコント監督)、『スノーピアサー』(13年/ポン・ジュノ監督)、『サムジンカンパニー1995』(20年/イ・ジョンピル監督)など演技の幅を広げているコ・アソンが務めた。
また、ケナと同じ時期に韓国へ留学し、かけがえのない友人となるジェイン役には、ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で主人公ヨンウと共に新人弁護士として奮闘するクォン・ミヌ役を務め、一気に知名度を上げ今まさに旬の俳優ともいえるチュ・ジョンヒョクが演じた。

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熾烈な競争社会。
⾃分ではどうにもならない格差。
“ここでは幸せになれない”と感じたケナが新しい⼈⽣を始める物語
「なぜ韓国を出るかって?韓国が嫌いで」
仕事、恋⼈、家族、故郷。すべてを⼿放し、⾃分の幸せを求めて-
「82年⽣まれ、キムジヨン」に続くベストセラー⼩説、待望の映画化!
現代の韓国社会を舞台に、生まれ育った場所で生きづらさを抱える女性が、海外で人生を模索する姿を描いた映画『ケナは韓国が嫌いで』。
元新聞記者で、社会批評からSFまで幅広い作品で知られる作家チャン・ガンミョンによる同名ベストセラー小説を原作に、そのクオリティを保ちながら独自の魅力を創出した本作は、韓国の今を映し出し、共感性や希望を感じるメッセージ性が評価され、第28回釜山国際映画祭のオープニング作品にも選出された。
28歳のケナが、仕事、家族、恋人、故郷を手放し、新たな一歩を踏み出す物語
普遍的な課題が現実的に描かれた本作。
多くの観客に共感と希望を与えた『ケナは韓国が嫌いで』、いよいよ武蔵野館にて公開!

- 映画名
ケナは韓国が嫌いで
- 上映期間
3月下旬まで(予定)
- 上映時間
1時間47分
- 公式サイト
- 配給
アニモプロデュース
- 製作年/製作国
2024年/韓国