ゲッベルス
ヒトラーをプロデュースした男
ヒトラーをプロデュースした男
上映期間: 5月上旬まで(予定)
上映時間: 2時間8分
ラジオからナチス=ドイツのオーストリア併合の情報が流れる中、ゲッベルスはヒトラーのウィーン到着をいかに劇的に盛り上げるか、プランを練っていた。
市民の歓迎の画、1億3000万枚のチラシ、装飾品の手配。ユダヤ人に歯ブラシで道路を磨かせた。
「 宣伝(プロパガンダ)はアートだ」「 後世に残る演出をしよう」
宣伝省との会議では、ベルリンでのヒトラーの祝賀イベントに関して通達した。
新たな旗と装飾や、市民を集め、警察の動きを指示。
突撃隊(SA)2万5000人の加勢も得て、徹夜での準備だった。
「総統が大ゲルマン帝国の首都に凱旋」の見出しで号外発行も指示し、ベルリン市内の商業活動を禁止し、市民がヒトラーの帰国を祝うよう促し、万歳と国家斉唱が自然に大合唱になるよう準備した-。
(C)2023 Zeitsprung Pictures GmbH
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1938年。
戦争を更に拡大しようとするヒトラーに対して、平和的な併合をゲッベルスは主張する。
しかしそのことが原因でゲッベルスはヒトラーから信頼をなくし冷遇されるようになり、さらには愛人との関係を断ち切られてしまう。
ゲッベルスは再びヒトラーからの寵愛を得るため策を探す。
そして、「ユダヤ人を反戦派の急先鋒として組織的な中傷活動を展開すれば、宣伝の路線を変えられる」と考え付く―。
(C)2023 Zeitsprung Pictures GmbH
ヒトラーが望む反ユダヤ映画の製作、大衆を扇動する演説、綿密に計画された戦勝パレードを次々と企画し、国民の熱狂とヒトラーからの信頼を再び勝ち取るゲッベルス。
独ソ戦でヒトラーの戦争は本格化し、ユダヤ人大量虐殺はピークに達する。
スターリングラード敗戦後、ゲッベルスは国民の戦争参加をあおる“総力戦演説”を行う。しかし、状況がますます絶望的になっていく中、ゲッベルスはヒトラーとともに第三帝国のイメージを後世に残す最も過激なプロパガンダを仕掛けるー。
(C)2023 Zeitsprung Pictures GmbH
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フェイクニュースで国民を操り、プロパガンダの天才と呼ばれたゲッベルスの半生
1933年のヒトラー首相就任から1945年にヒトラーが亡くなるまでの間、プロパガンダを主導する宣伝大臣として、国民を扇動してきたヨーゼフ・ゲッベルス。
ヒトラーの腹心として、プロパガンダ政策を担ったゲッベルスは、演説、ラジオ、映画などメディアを通して国民感情を煽り、操り、ヒトラー政権を拡大させた。
『ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男』は、入念なリサーチに基づき、ゲッベルスの驚きの発言や行動、ヒトラーやナチ幹部たちの恐るべき会話など、裏側の実態を描き出し、その半生と戦略を暴き出す。
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―真実は私が決める―
人類最大の犯罪であるホロコーストと第二次世界大戦、そして歴史上最も重要な問いのひとつをテーマにし、入念なリサーチに基づきゲッベルスの驚きの発言や行動、ヒトラーやナチ幹部たちの恐るべき会話など、裏側の実態を描き出し、その半生と戦略を暴き出す『ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男』。
本作のメガホンを取ったのは、『GEORGE』(2013)や『MACK THE KNIFE – BRECHT’S THREEPENNY FILM』(2018)などを手掛けた、ドイツ生まれのヨアヒム・A・ラング監督。
ヨーゼフ・ゲッベルスには、ドイツ語圏で最も多才な俳優の一人と評され、これまで100本を超える作品に出演し、そのうち50本を超える映画に出演しているロベルト・シュタットローバーが務めた。
2024年ミュンヘン映画祭で観客賞を受賞し評価された本作。
決して他人事ではない、現代社会への警鐘を鳴らす一作を、是非武蔵野館でご覧くださいませ。
ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男
5月上旬まで(予定)
2時間8分
アット エンタテインメント
2024年/ドイツ・スロバキア合作
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