来し方 行く末

上映中

字幕

DCP

上映期間: 5月22日(木)まで(予定)

上映時間: 1時間59分


(C)Beijing Benchmark Pictures Co.,Ltd

北京郊外の集合団地に暮らしているウェン・シャン
外のベンチに野良猫用の餌を置き、定期的に足を向ける場所は、宮廷を模した巨大な葬儀場と、どこか寂しい動物園。

(C)Beijing Benchmark Pictures Co.,Ltd

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ウェン・シャンは茶処として有名な故郷から北京へとやってきて、大学院にまで進んで脚本を学び、卒業後は華々しくエンタメ業界で活躍するはずだった。
しかし、脚本家として商業デビューは叶わず、不思議な同居人シャオインと暮らし、今は葬儀場での〈弔辞の代筆業〉のアルバイトで生計を立てている。
丁寧な取材による弔辞は好評だが、本人はミドルエイジへと差し掛かる年齢で、このままで良いのか、時間を見つけては動物園へ行き、自問自答する日々を送っていた。

(C)Beijing Benchmark Pictures Co.,Ltd

同居していた父親との交流が少なかった男性、仲間の突然死に戸惑う経営者、余命宣告を受けて自身の弔辞を依頼する婦人、ネットで知り合った顔も知らない声優仲間を探す女性……
ウェンは様々な境遇の依頼主たちとの交流を通して、自身の中で止まっていた時間がゆっくりと進みだすー。

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フー・ゴー(『鵞鳥湖の夜』)×ウー・レイ(『西湖畔に生きる』)
中国が誇るトップスターの共演!

主演のウェンを演じるのは、国民的人気俳優で『チィファの手紙』(2018)や『鵞鳥湖の夜』(2019)でも知られるフー・ゴー(胡歌)
華やかな時代劇スターから、近年は映画の内面を掘り下げた演技で芸域を広げ、そのひとつが本作のウェン役となる。

ウェンの日常に静かに寄り添うシャオイン役のウー・レイ(呉磊)は子役出身の人気スターで、近年ではグー・シャ
オガン監督の『西湖畔に生きる』(2023)にてマルチ商法にはまる母親を救い出そうとする息子役で注目を集めた。

フー・ゴーとウー・レイは中国の古典小説の映像化『楊家将伝記 兄弟たちの乱世』(2006)で初めて共演し、その後時代劇ドラマ『琅ろう琊や榜ぼう〜麒麟の才子、風雲起こす〜』(2015)に続き、本作が3回目の共演となる。

(C)Beijing Benchmark Pictures Co.,Ltd

中国インディペンデント映画界の俊才リウ・ジアイン監督14年ぶりの新作!!

卒業制作『Oxhide(英題)』(05/原題:牛皮)で、第55回ベルリン国際映画祭でカリガリ映画賞と国際映画批評家連盟賞を受賞したリウ・ジアイン監督が、長年の思索を重ねて熟成させた14年ぶりの待望の新作である。
名匠ジャ・ジャンクー(『長江哀歌』『新世紀ロマンティクス』)やディアオ・イーナン(『薄氷の殺人』)も絶賛する、柔らかで洗練された確かな力を感じさせる本作は、第25回上海映画祭で最優秀監督賞と最優秀男優賞(フー・ゴー)を受賞した。

ー夢破れた脚本家がたどり着いたのは、他者の弔辞を綴る仕事だった。ー
人生の回り道を優しく包みこむ静謐なヒューマンドラマ。
武蔵野館のスクリーンで、ぜひお楽しみくださいませ。


映画名

来し方 行く末

上映期間

5月22日(木)まで(予定)

上映時間

1時間59分

公式サイト

mimosafilms.com/koshikata/

配給

ミモザフィルムズ

製作年/製作国

2023年/中国

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