上映期間: 5月22日(木)まで
上映時間: 42分
「レオス・カラックス、いま君はどこにいる?」
冒頭、
ついぞ実現しなかった展覧会のために、
ポンピドゥーセンターは映画監督レオス・カラックスに、この質問への回答を映像で求めた。

© 2024 CG CINÉMA • THÉO FILMS • ARTE FRANCE CINÉMA
彼は答えようとしたー。
でも謎ばかりだ。
彼について、そして“彼”の世界について。
「分からない。でも分かれば、こう答えるだろう…」

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ポンピドゥセンターからの問いかけは、カラックスの今いる位置を聞いたものだったが、
カラックスはそれをもっと根源的に捉え直し、
自分がどこから来てどこへ行くのかという答えのない謎について語っていく。
家族について、映画について、20世紀と独裁者と子供たちについて、死者たちについて、
そして「エラン・ヴィタル(生の飛躍、生命の躍動)」(ベルクソンの言葉)について。

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100%カラックス映画、心揺さぶる自画像
映画監督 レオス・カラックス
『ボーイ・ミーツ・ガール』『汚れた血』『ポンヌフの恋人』といった革新的な作品を生み出したフランス出身の映画作家。
そのフィルモグラフィは長編六本、オムニバス映画一本と寡作ながら、唯一無二の才能で世界を驚嘆させてきた。
2024年のカンヌ国際映画祭プレミア部門で初公開され、大きな注目と関心を集めた本作。
「ゴダールの精神的後継者による心揺さぶるエッセイ」、
「カラックスのとてつもない宇宙」
と高く評価された。

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レオス・カラックスの記憶と思考に呑み込まれる!
「これは私ではない」と題されたセルフポートレート、カラックスが初めて自ら編集しためまいのようなコラージュ。
「鏡を使わず、後ろ姿で描かれた」自画像。子供の嘘の始まりのような「僕じゃない」という言い訳ー。
そして不意に訪れる驚嘆すべき素晴らしい終幕に心揺さぶられる42分間の映像体験。
魅力あふれる話題作を是非武蔵野館のスクリーンでご体感ください。

- 映画名
IT’S NOT ME イッツ・ノット・ミー
- 上映期間
5月22日(木)まで
- 上映時間
42分
- 配給
ユーロスペース
- 製作年/製作国
2024年/フランス